クロッキーLog

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【読書ログ】読書する人だけがたどり着ける場所

こんばんは。
最近積ん読しか増えていかないのでGWで一気に積ん読を片付けたいクロッキーです。

まず軽めに、新書。
しかも読書というテーマでこちらの本を読みました。

最近本を買うばかりで読書できていないので、モチベーションを上げるために買ってみました。

著者は齋藤孝さん
「声に出して読みたい日本語」で有名な研究者の方です。
(東大の法学部からの大学院で教育学と学ばれ、今は明治大学文学部で教鞭を執られているようです。)

最近本を読まず、スマホやPCで情報を拾って読むことが多い人が増えていることへの警鐘を鳴らしたいという思いで書かれた一冊。

本を読むことの素晴らしさ、人生を豊かにする読書の世界を語られています。

そこまで説教臭くなく、すっと入り込める文章で非常に読みやすかったです。

まず、インターネットで流し読みすることの多い現代人は、集中力が落ちているという話から、
マイクロソフトが出したアテンションスパン(集中していられる時間)が2015年調べで8秒、2000年は12秒だったとのこと。
これはスマホの普及でパッパと情報が面白いかどうかを自分で判断してコンテンツを消費していくようになったからとのこと。

確かに自分でも集中力が短くなった自覚があるんですよねえ。
TVもあまり見ないから、自分の興味のある情報しか見なくなって、その他のコンテンツを見ることが苦痛だったり、TVも長く感じたり、会議も長く感じてしまう。。
しかも情報の種類も自分の興味があるものしか入ってこない。。。

あと、読書をすると「深い人」になれますよ〜という話もあって
「深い人」と「浅い人」は認識力が深いか浅いか、
認識力とは、あるものからどれだけの事実と行間(空気)を読み取ることができるか、、
例えば1言って、10できる人もいれば、1すらできない人もいる。
それが認識力の差なんだと。。

仕事で特に感じますね、この差は。。
1言っても1以下で返して、さらになんども同じことをする人もいれば、1を10にして返す人も。

その人たちの違いって何だろう?

って考えたときに、思うのは、
きちんと知識を揃えているかどうか、だと思います。

1を1以下で返す人はもともとできないのに、同様の事例を調べたり、そのために必要なスキルや知識を勉強せずにやっていて、
1を10でこなす人はその件に関してすごく詳しいですし、さらにその周辺知識に関しても調べていて、今何がホットなのか、なんかも調べているなあと思うんです。

1を10でこなす人にコツを聞くと、
「100点を出すために100やっていたら100点は出せないから150, 160はやる」
と仰っていました。 それ認識力の差なのかもしれません。

また、読書は自分とは違う視点を得るにも良いものだ、と著者は言っていて、
自分とは合わないなあ、、と思っても、一旦は著者の視点になって本を読んでみるとその著者の視点で物事が見えてくる。
そうすると多角的なものの見方ができる。。と書いてあります。

また、偏った著者を読むのでは無く、色んな著者の本を読むと良いと(それはそうか)

人を批評することで、好きな著者を持ちあげることに大した意味は無い、とも言っていて、映画でも音楽でも、通ぶる人ほど何か一緒に見たり聞いても批評する人が多いなあと感じます。
そうゆう感想を聞くと、私は萎縮してしまって何も言えなくなるのですが、大した意味の無いことを言ってると思えば気が楽になりそう。

また、本を読むコツとして以下のことを書かれていました。(一部です)

  • 本の感想を話す
  • 話す人がいなかったらレビューを読んでみる
  • 自分に引きつけて読んでみる
  • 先の展開を予測して読んでみる
  • 好きな文章を3つ選ぶミッションを課す
  • 古典を頑張って読む
  • たくさん本を読むと吸収が大きくなる曲線があるのでそこまで頑張って読む
  • 1テーマ5冊読んだら「ランクA」

本の中では著者オススメの本の世界をちらっと見せてくれて、オススメ著書も書かれています。
本書を読むといくつかは、読んでみたい!と思える本が見つかるはず。
それが読書の魅力への入り口なんだろう。。

読書ログはここまで。

以下、本書で紹介されている本のうち、私が読みたいと思った本たちのリンクを貼って行きます。
ここまで読んでくださってありがとうございました!

寝ながら学べる構造主義 ((文春新書))
→聞いたことあるけどよくわからない”構造主義”って何?を知りたいから

論理哲学論考 (岩波文庫)
私の言語の限界が私の世界の限界 という言葉に惹かれて

E=mc2――世界一有名な方程式の「伝記」 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
アインシュタインの考えた方程式「E=mc2」(二乗の入力の仕方がわからない。。涙)がどう言った歴史を歩んだのかの本。面白そう。

欲望の民主主義 分断を越える哲学 (幻冬舎新書)
→民主主義についてもう少し知っても良さそうだ

資本主義の終焉、その先の世界 (詩想社新書)
→資本主義についてもう少し知っても良さそうだ。そしてこの本は資本主義の先も書いてあるらしい。

辞世の歌 (コレクション日本歌人選)
豊臣秀吉、松田松蔭などが世を去る前に書いた歌を集めた本。

論語物語 (講談社学術文庫)
儒教について知りたいと思ったので。

弟子
孔子の弟子の話。中島敦が書いている。

現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)
論語を愛した渋沢栄一が書いた本。

マンガ 老荘3000年の知恵 (講談社プラスアルファ文庫)
孔子読んだら老荘読まねば。マンガ読みやすそう。

旧約聖書を知っていますか (新潮文庫)
旧約聖書について知らないので。